【不登校】新学期の決意が揺らぐ理由

愛着障害歴40年以上
不登校のお母さん歴10年

心理カウンセラーの亜希子です
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新しい学年や新しい学校で心機一転、登校し始めた子も
疲れが出始める時期かと思います。
この記事では、新学期に決意した事
例えば「学校へ休まず行く」「勉強や部活を頑張る」
「早寝早起き」などの意志が揺らぐ理由についてお話します。

決意が揺らぐ理由

新学期の始まりは新たな環境や人間関係に対する不安を感じるのは仕方のない事です。
これは不登校の子どもだけでなく、大人でも陥る感情です。
不安が強まると、学校への意欲が低下し、決意が揺らぐことがあります。

また新しい環境で自分自身に期待し、その期待に応えようとするプレッシャーが、無意識に子どもたちのストレスや疲れを増大させてしまいます。

そして新しい目標や決意を持った子どもたちは、挫折や失敗を恐れる傾向があります。
特に不登校になるような繊細で生真面目な子どもは
目標を達成できないと感じ、失敗したことで自分を責めてしまいます。
そんな心理状態から、自分には無理だと諦めの感情が湧いてくるのです

学習性無力感との関連性

「学習性無力感」という言葉を聞いたことがありますか?
自分の努力や行動が結果につながらないと感じる心理状態のことです。
新学期に決意したことが実現できないと感じたり、疲れやストレスが増大すると、子供たちは学習性無力感を経験しやすくなります。

学習性無力感が高まると、子供たちは自信を失い、目標に対するモチベーションが低下します。
その結果、新学期に決意したことを続けることが困難になり、決意が揺らぎます。

対処法とサポート方法

子どもたちには、失敗や困難に直面しても自信を持ち、
前向きな姿勢を保つための自己肯定感が必要です。
周囲の大人たちが子どもの努力を認め、失敗ではなく出来たことに肯定的なフィードバックを与えることが大切です。

こんな自分でありたいと目標を定めることはとても素晴らしいことですが
子どもが達成しにくいと感じる目標や決意がある場合、小さな目標を設定することを提案してみてください。
現実的で具体的な目標を立てることで、モチベーションを保ちながら、学習性無力感を軽減することができます。

新学期のストレスや疲れを少しでも減らすために、心のケアやリラックスの時間を大切にしましょう。子どもが自分の感情やストレスを表現できる安心した環境に身を置くことでストレスを解消することができます。

折れない心を育てるために「学習的無力感」を攻略することは、
今後の人生においても、とても大切となって来ます。
また改めて詳しく解説したいと思います。